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にゃもぺーさん (8f2df1qp)2023/9/10 18:11 (No.901478)削除2ヶ月以上、たってしまた。
終わらせないと次の旅に出られない気がするので、いまさらですが再開させてください<(_ _)> (長文ですみません。)
6/28 根室
旅館の朝食、焼きサンマが出た。
まだ冷凍だよね、でも焼きたてで、おいしかった。
支配人に見送られて、駅へ向かう。
霧がかかって、雨っぽくて、しっとりした空気。
この日は一日、周遊バス「のさっぷ号」に乗って、根室を一周する。
25人定員のところ、十数人の乗客。
バス会社の女性がガイド役で乗られ、車窓を細かく案内してくれる。
納沙布岬は、霧と強風でやや荒れ模様だったが、らしい気もする。
ミスト(霧)とドライヤー(強風)で、あたまはボサボサにセットされる。
湾には、北方領土海域で昆布漁をするために料金を支払った証明の、船体に赤いラインが入った船が、係留されている。
昆布の干場もある。
前回、真冬に来たときは分からなかった岬の一面だ。
春国岱(しゅんくにたい、砂州で形成された湿地・原生林)へは、このバスは手前のネイチャーセンターどまりなのだが、センターが休みの水曜日のみ、本物の春国岱まで行く。
その方が断然いいと思ったので、このバスに水曜日に乗るのを中心に、今回の旅は行程が決まった。
ガイド役の方によると、わざと水曜日に乗る客、他にもいるようだ。
駐車場から、湿地の遊歩道までけっこう歩く。
虫除けスプレー、持ってくるの忘れた。
少し高めの木製の遊歩道以外、人工物は何もない。
ここまで来る人自体が少ないからか、ほんとうの原生林の感がある。
この日は団体で明るいときに来たが、暗いときにひとり、とかはここはさすがに怖いかも。
ここでひとりいなくなっても誰も知らない、というか。
実はこのバス、単なる観光周遊バスではないようで、「根室半島一周北方領土啓発バス」である。
最後の訪問地には、北方四島交流センターが組み込まれていた。
まあ根室をこれだけ効率よく周れるのは、ありがたい。
バスを降りて、今日のホテルにチェックインして、荷物を置く。
根室はホテル事情がよくないようで、全国チェーンのホテルは一軒もないし、地元ホテルは総じて料金高杉る。
今回は旅行支援で、安くかつクーポン付きで泊まれるのでいいが…。
観光地図に載っていた、駅近くの「マルシェデキッチン」というお店、私はレストランかなと思っていたのだが、バスのガイド役女性が「地元のものも多くあるスーパー」だと言うのを聞き逃さなかったー、私の大好物、地元スーパー!
行ってみたら、ほんとに地元もの推しの大きめでおされなスーパーで、まあ買った買った、7616円分大量に買い物。
バス車内で「根室のアメリカンドッグは砂糖がまぶされてる」と聞いたが、実物がスーパーにごく普通にありました。
たくさん買い物したの運びながら、エスカロップ食べて地元菓子店でお土産も買う。
このお店、確か学生のときも来たような…あ!「エトピリカ羊かん」だ!29年前に買ったの、同じのあった!
店を出て、道路でふと気がつく。
根室市のマンホールのフタ、エトピリカだ!
根室でも近年見られなくなってる鳥。
どっさり荷物持ってホテルに戻り、宅急便の箱買って部屋で荷造り。
さすがに、100サイズの箱が埋まるほどの荷物はないので、破けたリュックも送り返すことにする。
旅先で処分も、なんとなく気が引けて…。
なお、1500円バッグは順調だ。
6/29
この日も、早起き。
5時に1番で駅が開くのを待ち、5:31発釧路行きに乗る。
すぐ次の駅は東根室、日本最東端の駅だ。
無人駅で降りたことはないが、今回はちょうど表示のある部分に停まったので、写真は撮れた。
落石海岸らしきところは、海霧が濃くて何も見えず。
海から少し離れると、霧はほとんどないのだが。
列車が時折り「フィフィ!」と鳴らすのは、どうやら線路脇にシカがいるようだ。
こんなところによく鉄道通した&走ってるなあ、と思う別寒返牛(べかんべうし)湿原に入ると、水っぽい景色が続く。
来るときに降りた茶内駅や厚岸駅を過ぎて、釧路8:04着。
釧路駅で、乗り継ぐ釧網線の入線を待つ。
駅員さんに乗り場を聞いたとき、「1両です」と言ってたのに、実際は2両で来た。
そしたら、その駅員さんが「2両でしたね、すみませんでした」と、待ってる私たちのところへ謝りに来られた。
こういの、地方はいいよね。
白い牧草ロールは、カマンベールチーズみたいだ。
標茶駅を出たところで、ひなを含むタンチョウが6羽いた。
シラカバらしき木が出てきて、ジャガイモ畑は花が咲いてるのもある。
景色がゆったりと変化していく。
釧路から釧網線に乗り、サロマ湖に早く着く予定だったが、天気予報だと夕方に雨のようで、楽しみにしてきたワッカ原生花園でのサイクリングは、できないかもしれない。
よって、大きく予定を変えて、釧網線の途中駅、浜小清水で降りてみようかと。
釧網線、いったん降りてしまうと次に乗る列車が来るのは数時間後。
今回の場合、滞在時間なんと5時間22分もある。
迷ったが…釧網線で途中下車も、なかなかできないことなので、やってみることにする。
一人だけ、浜小清水駅で降りる。
駅舎と道の駅やツーリストセンターなどが一緒になっており、食事処もいくつかある。
道の駅のレストランは、改装工事中で残念。
雨が降ってきたので、小さなカフェに入ってカレーにリボンナポリンを付けて、ランチにする。
雨の中、郵便局へ風景印を押してもらいに行く。
途中、公園などで小さなオレンジ色の花が群生していて、私は初めて見る花なので「なんだろう?」だが、この繁茂ぐあいは外来種かな、と思う。
あとでツーリストセンターの方に聞いてみたら、コウリンタンポポという外来種とのことで、やはり。
道の駅の建物の外に、ハマナスが植えられていて咲いていた。
濃いピンクのほかに白い花もあり、あれ?と思うが、白いハマナスもまれにあるらしい。
売店で自宅に送るメロンを注文したり、近くにある展望台に上ってみたり、セイコーマートをぐるりと眺めたり、ツーリストセンターで熊鈴を買ってみたり。
駅近くで見られるところはみな行って、その時点でまだ2時間あった。
待合室がなく、時間を過ごそうと思ってたレストランは休業ということで、新しい施設のきれいなツーリストセンターの椅子に座って列車を待つことにするが、しばらくしたらスタッフの方に、「どなたか待っておられるんですか」と声をかけられる。
事情を話し、「ご迷惑ですか」といちおう聞いて……でもなお居座る。
もちろん、ほかの客が来ればすぐに退くつもりでいたけれど。
流れてたラジオから、雨で宗谷本線の特急が3本運休と聞こえてきて、他人事でないので心配する。
浜小清水16:50発をひとりで待ってたら、ホームに団体が入ってきた。
大きな荷物を持ってないので、これはバス旅行の途中の釧網線体験乗車かな、とみる。
二十数人乗り満員の釧網線は、小清水原生花園のあたりを走る。
線路の右側に、エゾカンゾウやエゾスカシユリらしい黄色やオレンジ色の花がたくさん咲いていて、いいね!である。
リッチな感じの年配の団体様ご一行は、2駅10分乗って、流氷にいちばん近い駅、として知られる北浜で、賑やかに降りていかれた。
流氷の時期に、北浜で降りたことがある。
夕方近く、打ち寄せた流氷の近くまで行き少しの間眺めていたら、雪がひどくなってきてあっという間に流氷もなにも見えなくなった。
網走からバスで常呂へ。
乗客は、部活帰りらしい高校生たちと私だけ。
常呂から北見市営バスに乗り換える際も高校生数人と一緒だったが、高校生たち、最後部に座っていた私が降りるのを待っていてくれた。
さあ、今夜の宿は、ちと豪勢である。
私にしては珍しく奮発し、サロマ湖畔のリゾートホテルに泊まる。
そのホテルのいちばんの売りは、サロマ湖に沈む夕日……なのだが、この日は雨でだめでした。
ツインのシングル利用で余裕はあるし、夕食は海鮮プレート付きバイキング。
温泉もある。
ゆったり過ごしたいところだが、コインランドリーで洗濯などもせねばならず、なかなか時間が足りない〜。
もともとビジネスホテルが身の丈に合ってるので、こういうところでの過ごし方が身についてない。
いま見てるノートには「まぁ少し。」のんびりした、と書いてあるので、よしとする。